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インドネシアのバリ島人材の特徴とは?

  • Writer: Ayako Yamamoto
    Ayako Yamamoto
  • 18 hours ago
  • 5 min read

インドネシアからの人材採用を検討する際、多くの企業様が候補に挙げるのがジャワ島ですが、近年、技能実習生や特定技能人材の供給源として「バリ島」が急速に注目を集めており、LPKと呼ばれる送り出し機関も増えてきています。

本記事では、2026年の最新の動向を踏まえ、バリ島人材ならではの特徴や、採用する際のメリット、そして現地特有の文化背景について詳しく解説します。


バリ島人材が今、日本企業に選ばれる理由

バリ島は世界最高峰の観光地として知られていますが、その労働市場は非常に質の高い「サービス精神」を土台に形成されています。

観光業で培われた高いホスピタリティ

バリ島には、世界中から訪れる観光客を迎え入れるためのホテルやレストランが無数に存在します。そこで働く、あるいはそれを目指す若者たちは、接客の基本である「笑顔」や「相手を思いやる心」を日常的に学んでいます。

このホスピタリティ精神は、日本の介護現場や外食・宿泊業において非常に高く評価されており、即戦力としての期待に応える大きな要因となっています。

異文化適応能力の高さ

バリ島の人々は、幼少期から多様な国籍や文化を持つ人々と接する環境にあります。そのため、異文化に対する心理的ハードルが低く、日本の生活習慣や職場のルールに対しても柔軟に適応できる人材が多いのが特徴です。


宗教的背景と日本での就労における利便性

インドネシアは世界最大のイスラム教国ですが、バリ島はその中で例外的に、住民の約9割が「バリ・ヒンドゥー教」を信仰しています。この宗教的背景が、日本での雇用においていくつかのメリットを生んでいます。

食事に関する柔軟性

イスラム教徒にとって豚肉の摂取やアルコールの取り扱いは厳格に制限されますが、バリ・ヒンドゥー教徒にはそのような厳しい禁忌が少ない傾向にあります。

  • 豚肉の摂取:バリ島の名物料理「バビグリン」に代表されるように、豚肉を食べる習慣があります。日本の社員食堂や寮生活においても、食事の個別対応が最小限で済む場合が多いです。

  • アルコールの取り扱い:酒類を扱う飲食店(居酒屋など)での勤務においても、宗教的な抵抗感なく業務に従事できる人材が豊富です。

礼拝習慣の違い

イスラム教のような「1日5回の礼拝」という義務が、バリ・ヒンドゥー教にはありません。家庭や地域での祈りは大切にしますが、職場において特定の時間に業務を中断する必要が少ないため、シフト勤務や現場作業のスケジュールが組みやすいという側面があります。


バリ島人材の性格的特徴と気質

2026年現在の現地調査や、実際に受け入れを行っている企業様の声から、バリ島人材の典型的な気質を分析します。

穏やかで調和を重んじる姿勢

バリ島には「サプ・トゥガル(調和)」という概念が深く根付いています。争いを好まず、周囲との協調を大切にする性格は、日本の「和」を重んじる企業文化と非常に親和性が高いです。

家族思いとコミュニティへの帰属意識

バリ島の人々は家族や地元の村(バンジャール)を非常に大切にします。これは「仕送り」という形で働くモチベーションに直結しており、日本での就労に対しても非常に熱心に取り組む傾向があります。一方で、家族の行事のために帰省を希望する場合もあるため、採用時には休暇に関するルールを事前に明確にしておくことが重要です。


特定技能と技能実習における職種別適性

バリ島人材が特に活躍している分野について、2025年以降のトレンドを見ていきましょう。

介護分野での圧倒的な支持

バリ島の人々は、お年寄りを敬う文化が非常に強く、介護の仕事を「徳を積む行為」として肯定的に捉えています。観光業で培ったコミュニケーション能力と、宗教的な食事制限の少なさが相まって、介護現場での需要は年々高まっています。

外食・宿泊・サービス業

英語などの語学に慣れ親しんでいる人材が多く、外国人観光客が増加している日本の観光地において、多言語対応が可能なスタッフとしての活躍が期待されています。

製造業および建設業

近年ではバリ島内でも技能教育施設が充実しており、溶接や建築、加工などの専門スキルを習得した若者が、技能実習生として日本へ渡るケースが増えています。彼らの勤勉さと手先の器用さは、日本のものづくり現場でも信頼を得ています。


2026年現在のバリ島における教育水準

バリ島の人材は、単に性格が良いだけでなく、教育水準も向上しています。

日本語教育の質の向上

バリ島内には、日本への送り出しを専門とする送り出し機関(LPK)が数多く存在します。これらの機関では、N4やN3レベルの日本語能力に加え、日本のゴミ出しルール、交通マナー、職場での「報連相」といった実践的な教育が徹底されています。

デジタルリテラシーの高さ

観光地であるバリ島はネット環境も整備されており、若者たちはSNSや各種アプリを使いこなしています。日本での生活においても、翻訳アプリや地図アプリを活用して自立して生活する能力が高く、管理コストが低いという利点もあります。


まとめ

バリ島人材は、その高いホスピタリティ、柔軟な宗教観、そして穏やかな性格により、日本企業にとって非常に魅力的なパートナーとなります。

2026年、日本がさらに深刻な人手不足に直面する中で、バリ島の若者たちは、単なる労働力としてだけでなく、職場の雰囲気を明るくし、新しい活力を与えてくれる存在となるはずです。彼らの文化背景を正しく理解し、尊重することで、長期的かつ良好な雇用関係を築くことができるでしょう。

 
 
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