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インドネシアのバリ島人材の宗教観や性格•特徴は?

  • Writer: Ayako Yamamoto
    Ayako Yamamoto
  • 13 minutes ago
  • 4 min read

インドネシアからの人材採用、特に技能実習生や特定技能ビザでの雇用を検討する際、多くの企業様がまず直面するのが「宗教」や「文化」の違いです。特に、世界屈指の観光地である「バリ島」出身の人材は、ジャワ島などの他地域とは異なる独自の背景を持っています。

本記事では、2026年の最新動向を踏まえ、バリ島人材の宗教観や性格、そして日本企業が彼らを採用する際に知っておくべき実務的な特徴を詳しく解説します。


バリ島人材独自の宗教観:バリ・ヒンドゥー教とは

インドネシアは世界最大のイスラム教国ですが、バリ島はその中で例外的に、人口の約9割が「バリ・ヒンドゥー教」を信仰しているという極めてユニークな地域です。この違いは、日本での受け入れ実務に大きな影響を与えます。

食事に関する柔軟性

イスラム教徒にとって豚肉の摂取やアルコールの取り扱いは厳格な制限がありますが、バリ・ヒンドゥー教徒にはそのような厳しい禁忌が少ない傾向にあります。

  • 豚肉とアルコール:バリ島の名物料理に豚の丸焼きがあるように、豚肉を食べる習慣があります。また、宗教的にアルコールの取り扱い(提供や運搬)を拒否することも一般的ではありません。

  • 牛肉への配慮:一方で、ヒンドゥー教の教えとして「牛は神聖な動物」とされるため、牛肉を食べない人が多いです。日本の食事環境では、牛肉への配慮のみを確認すれば良いため、飲食業や食品加工業での受け入れがスムーズに進むことが多いです。

礼拝習慣と業務スケジュール

イスラム教に見られる「1日5回の礼拝」という義務が、バリ・ヒンドゥー教には存在しません。

  • 日常生活の中の祈り:バリの人々は、朝夕に「チャナン」と呼ばれる小さなお供え物をする習慣がありますが、これは数分で終わる個人的な儀式です。

  • 業務への影響:特定の時間に業務を中断して礼拝所へ行く必要がないため、日本の製造現場や建設現場などのライン作業においても、スケジュール調整が比較的容易です。


性格と気質:観光立国が育むホスピタリティ

バリ島の人材が、特に介護や宿泊、外食といった対人サービス分野で高く評価される理由は、その国民性にあります。

高いホスピタリティと笑顔

バリ島は世界中から観光客が集まる場所であり、幼少期から「おもてなし」の精神が身に付いています。

  • 穏やかな物腰:常に笑顔を絶やさず、丁寧な言葉遣いをする人材が多いのが特徴です。

  • 異文化への適応力:外国人と接することに慣れているため、日本での生活や日本人の上司とのコミュニケーションに対しても、心理的な壁が低い傾向にあります。

調和を重んじる「ゴトン・ロヨン(相互扶助)」

インドネシア全土に共通する文化ですが、バリ島では特に地域の共同体(バンジャール)の繋がりが強く、助け合いの精神が徹底されています。

  • チームワーク:一人で黙々と作業するよりも、チームで協力して目標を達成することに喜びを感じる気質があります。

  • 衝突の回避:和を尊ぶあまり、人前で厳しく叱責されることを非常に嫌います。指導の際は、個別に穏やかに伝えることで、彼らのプライドを尊重しつつ成長を促すことができます。


バリ島人材を採用する際の留意点

良好な関係を築き、長期的に活躍してもらうためには、以下の「バリ島特有の事情」を理解しておく必要があります。

宗教行事(ガルンガン・クニンガン)への理解

バリ島には、1年(バリ暦の210日)に一度、日本のお盆のような重要な祝祭日「ガルンガン」とその10日後の「クニンガン」があります。

  • 帰省の希望:バリの人々にとって、これらの行事は家族や地域と過ごす極めて重要な時期です。

  • 事前の調整:採用時には、これらの祝祭日に合わせた休暇取得の可否や、シフトの調整について事前に話し合っておくことで、入国後の相互不信を防ぐことができます。

時間に対する感覚の違い

「ゴムの時間(ジャム・カレット)」と呼ばれるように、時間は守るものではなく、状況に合わせて伸び縮みするものという感覚が一部に残っています。

  • 日本のルール教育:日本での就労において「時間は信頼の証」であることを、送り出し機関(LPK)での事前教育段階から繰り返し伝えることが不可欠です。


まとめ

バリ島の人材は、その穏やかな性格とホスピタリティ、そして日本の職場環境に馴染みやすい宗教的背景から、今後ますます注目される存在です。

2026年、日本の労働力不足が加速する中で、彼らを単なる「労働力」ではなく、共に成長する「パートナー」として迎えることが成功の鍵となります。彼らの独自の文化を尊重し、日本のルールを丁寧に伝えることで、強固な信頼関係を築くことができるでしょう。


 
 
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